景色のいい共有地をつくる
会社を辞めてしまった。次の就職先も決めずに。
転職エージェントの方からも、「こんなご時世ですから、次の職を決めてから退職交渉に入るように」とアドバイスをされていたのに。(すみません、勝手に辞めてしまいました)
2009年にKirikuiという屋号で造園業を始めて8年。休業して、造園科の教員として専門学校に4年勤めて、今年(2021年)の4月に転職、ハウスメーカー系列の外構の会社へ。そこを7カ月で退職。
さて、これからどうしようか――。
企業への再就職をまずは考えたけれど、どうしても定年まで会社員を勤め上げるという自分のイメージを持つことができない。だったら、ぐずぐず頭で考えていることを、実際にやってみようという気になっている。知行合一、主観性と客観性の弁証法的合一。よくわからないけど、そういう感じだ。
職人の技術や精神性、職人的な時間を守り、共有する。
競争や搾取ではなく、助け合いや分かち合いを原理とする。
環境への負荷を限りなく小さくする。
こういう働き方をしたい。
具体的にどんな事業にするかはこれから考えるけど、名前を先に決めた。
Good Scenery Commons(グッドシーナリーコモンズ)。
景色のいい共有地。
何のビジネスかわからない?
まあ、ただここに書いただけなので、変えたくなったらいつでも変えよう。
この1年ほどの間に読んで、得るものが多かった、大きかった本のリストを掲げておく。リストを見て一緒にやろうと思ってくださる人がいるかもしれない、という期待を込めて。
もちろん、読む本が重ならなくたって、一緒にやりましょう。これからやろうとしていることは何しろ一人では絶対にできないことなので――。
〇『人新世の「資本論」』(斎藤幸平)
〇『ビジネスの未来』(山口周)
〇『ネクスト・シェア』(ネイサン・シュナイダー)
〇『株式会社の世界史』(平川克実)
〇『ブルシット・ジョブ』(デヴィッド・グレーバー)
〇『武器としての「資本論」』(白井聡)
〇『日本習合論』(内田樹)
〇『一汁一菜でよいという提案』(土井善晴)
〇『ジェネレーションレフト』(キア・ミルバーン)
〇『サボる哲学』(栗原康)
〇『思いがけず利他』(中島岳志)
〇『なぜ脱成長なのか』(ヨルゴス・カリスほか)